2020年10月の発売日に購入していたのですが、その後すぐに武漢で新型SARSかな?みたいな話が出回り、あれよあれよという間に 現在のCOVID-19蔓延という流れになり、このカメラをフルで活用する機会が少なかったんですよね。
そういった世界情勢のお陰で2年近くたった今でもDJI Pocket2がシリーズ最新機種なのかもしれませんが。
ちょっとずつ使い込んできて、大体このカメラの特性がわかってきたので雑にレビューします。
良好な暗所性能
機械式ジンバルなのでシャッタースピードを1/24まで落としても映像が破綻しないのが素晴らしいです。
シャッタースピードを落とすとそれだけでかなり明るく撮れる為、低ISOでノイズを抑えられます。
またDJI Pocket2はセンサーサイズが1/1.7インチと大きめでISO感度を上げてもノイズは控えめ。
到底小型カメラとは思えないほど、暗所での動画撮影で良好な動画を記録してくれます。
DJI Pocket2の弱点(内蔵バッテリー)
アクションカムや小型カメラといえば着脱式バッテリーが採用されている事が多いと思うのですが、 DJI Pocket2はバッテリー内蔵式なのですよね。 この点は、カメラを極限まで小型化できたり、必ずしも悪い点ばかりではないのですが。手のひらよりも小さいサイズはとても魅力。
高画質設定で撮影すると1時間前後しか電池が持ちませんので、これ以上の連続撮影を行う場合は モバイルバッテリーなどで充電しながら使用する必要があります。
DJI Pocket2の弱点(GoProと比較するとパワー不足)
DJI Pocket2の最大解像度、最大フレームレートは4K/60FPSなのですが、この設定で撮影した場合、 「高画質モード」(おそらくこれは高ビットレート設定)に設定できません。
これが設定できないと何が起きるかというと、大きくカメラの向きをパンして急激な映像変化のあるシーンでブロックノイズが入るんですよね
下記動画終盤で湖にカメラを向けるシーンなどで盛大にブロックノイズが発生しています。
60FPSという高フレームレートならモーションブラーがなくても映像に違和感を感じないので光の足りているシーンでは4K/60FPSで撮景したいな と思う所なのですが、DJI Pocket2の4K/60FPSは使えんなー、というのが個人的結論です。
設定を4K/30FPSに落とす事によって「高画質モード」に設定できるので、私はこの設定で撮影する事が多いです。
ただし30FPSだとモーションブラーが入らないと違和感ありすぎですので、以下の動画のように明るさに応じてNDフィルター(ND8,16)を付け替えて撮影しています。
GoProは画質設定を一切落とさずに高ビットレート撮影の行えるので、明るい場所での撮影のしやすさという点においてはGoPro最強かなぁ、と思う所です
(※但しGoProは暗い場所では非常に非常に使い辛い)
まとめ
画質に拘ると色々撮影方法を考える必要のあるカメラですが、何も考えずにオートで適当に撮っても旅行記用の記録映像ならば十分な画質かな、と思います。
モバイルバッテリーの併用は必須になってくるかとは思いますが、 カメラ本体のコンパクトさも相まって旅行カメラとして非常に使いやすいです。
夕暮れから夜間にかけては高価な大きなカメラであっても綺麗な動画を撮影するのは非常に難しいので、こんなに小さなカメラで殆ど全てのシーンをカバーしてくれるのは、まさに旅カメラといった所。
次期モデルがいつ発売になるのかはわかりませんが、多少大型化してもいいのでNを内蔵してほしいな
via PressSync