私はHero 10からの買い替えなのですが、当初は買い替える程ではなかったかな?という感想を抱いていたのですが、1週間ほど使い込んでみるうちに「いや、これは旧モデルとは別物だぞ?」 と気付きがあったので再度忘れないうちにこの気持ちを書き残しておきます。
前提としては私はGoProを自転車に車載して撮影するのが主用途です。
自転車は空冷が非常によく効くスポーツなので、GoProは高熱で落ちる事はほぼなく、そのあたりを差し引いて読んで頂ければと思います。
新センサーをフルに使い切る8:9アスベクト比
8:9アスペクト比を選択すると「レンズ:ワイド固定」「ブレ補正:平維持無し」「10bit撮影可能」解像度/FPSは以下に限定されます。
- 5.2K(8:9)/30FPS
- 4K(8:9)/60FPS
- 4K(8:9/30FPS
8:9アスペクト比のメリットは自転車の車載動画で最も使用頻度の高いであろう16:9を包括してる事です。
4K(8:9)の解像度は3840 x 3360ですが、上下をクロップすればよく使用する4K UHD(3840×2160)に画質劣化なく出力できるんですよね。
しかも縦方向の画角が広く解像度が3360pxと余裕があるため、被写体が余裕をもってフレーム内に収まっており「切り抜いても映像が高精細」という良い事ずくめなんですよね。
YouTubeのショート動画にせよInstagramのリール動画にせよ、最大解像度はフルHDを縦にしたような解像度なので、余裕をもって切り出せます。
水平維持が効かないという問題は残りますが、自転車などの車載用途ならば、それほど弱点にはならないでしょう。
以下は 4K(8:7) 60FPSで撮影した動画をショート動画用(1080 x 1920)として投稿したものです。
問題としてはやはり「ファイル容量が増大する」という点と、発熱が大きいという点になってきますかね。。。
自転車で平均速度20km前後で走っていれば常に空冷が効いた状態なのでバッテリーが切れるまで撮影できるのですが、道中の休憩地など、それに当てはまらない撮影環境になった場合、普段よりもカメラの熱管理はシビアになってきます。
それさえクリアできれば連続撮影時の常用設定にしてもいいかなぁって思っておる所です。
10bit撮影が素敵すぎる
10bitオプションも発熱およびファイル容量増大の要因になり得るのですが残せる映像のクォリティーが格段に上がるので是非とも常用Onで運用したいオプションです。
Hero11を先行レビューしている方々の10bit対応に対する評価を見ていて「カラーグレーディングすれば意味がある。一般ユーザーはあまり意味がない。」というのが多くて、私も「そうなのか」と思い込んでしまっていた。
それは誤りで、実際自分で使ってみると10bitオプションは動画編集を一切行わないような一般ユーザーにもめちゃくちゃ恩恵のある機能である事がわかりました。
10bitの恩恵がわかるシーンは、10bitカラー対応のOLEDディスプレイで動画を確認した時の発色の良さが段違いなんですよ。立体感すら感じる映像。
これは各ユーザーの視聴環境によるものなので、ブログの投稿で違いを示す事はできませんが。。。
今は10bitカラー動画の視聴環境はなかったとしても、将来的に視聴環境を得て以前の動画を見返した時に、色の鮮やかさに驚く、という事がありそうです。
まとめ
アスペクト比8:9と10bitオプションを有効にした撮影を行うと、ピーキーなカメラが更にピーキーになる印象ですが、ハードウェア性能の限界まで楽しませてくれるGoPro Hero 11は私は好んで使っております。
これだけ綺麗に撮れるとジンバルに載せた撮影もしたいなー、と思ってしまいますが、寒い冬場じゃないと厳しいかなぁ。
via PressSync