GARMINのスマートウォッチを選ぶうえで、電池持ちは重要なポイント。
今回は、MIPディスプレイ搭載モデルにフォーカスして、実際の使用感と電池の減り具合についてまとめてみました。
※AMOLED搭載機については今回はスコープ外です。
MIPディスプレイはなぜ電池が長持ち?
MIP(メモリーインピクセル)ディスプレイは、「画面を書き換えるときだけ電力を使う」という省電力仕様。
KindleなどのE-Inkと同様に、静止画面を表示しているだけならほとんど電池を消費しません。
その反面:
- 表示できる色が少ない
- 表示の滑らかさが劣る
- 解像度がAMOLEDに比べて控えめ
といったビジュアル面の弱点はありますが、屋外での視認性は抜群。
外光を反射して表示を読む仕組みなので、明るい場所でも非常に見やすいのが特徴です。
ソーラー充電性能の違い
- Instinct 2:太陽光が十分あれば、1時間で約3%の充電が可能
- fēnix 7X Pro:3時間当てても1%も充電されず…
Instinct 2のソーラー充電は実用的ですが、fēnixシリーズのソーラーはおまけ程度と割り切った方が良さそうです。
GPSアクティビティ利用時の電池消費
登山中にGPSログとルートナビを使用して、以下のような消費量に:
- Instinct 2:約20%消費
- fēnix 7X Pro:約10%消費
ルートナビや高度確認などハードに使っても、fēnixの方が消費が抑えられている印象。
ただしこれはバッテリー容量が大きいことによるもので、ソーラー充電との相性はイマイチです。
一方のInstinctは、バッテリーが小さいぶんソーラー充電の効果を実感しやすいですが、
高負荷な使い方では消耗も早め。
まとめ:登山スタイルで選ぶべし
- 2〜3日以内の登山なら → fēnix 7X Pro
→ 大画面で高機能、バッテリー持ちも安心。 - それ以上の縦走や電源確保が難しい登山なら → Instinct 2
→ ソーラー充電による自力復活が期待できる。
使い方や登山スタイルに応じて、賢く選ぶのがコツです。
補足:モバイルバッテリーがあれば?
もちろん、モバイルバッテリーを持参できる状況であれば、どちらを選んでも好みによる部分が大きくなります。
しかし、遭難や長時間の電源喪失といった極限状態を考慮すると、Instinct 2が有利です。
なぜなら、完全に電池が切れても、ソーラー充電で自力復活が可能だからです。
これはAMOLED搭載機やfēnixのような大容量モデルにはない安心感であり、
「最後の頼みの綱」としての信頼性がInstinctにはあります。