SONYのスマートフォン、Xperia 1シリーズにはHS(Heat Suppression)パワーコントロールという機能がありまして、指定されたアプリ(主にゲームなど)の起動中は電源ケーブルを接続していても 内蔵バッテリーへの充電を行わず発熱を抑えるという機能があります。
発熱が抑えられる為、スマホが常に最大パフォーマンスで稼働可能で、バッテリーの消耗も抑えられる、といういいことずくめの機能なのですが、実はGoProも似たような機能があります。
GoProの場合、外部電源を接続している状態で録画を開始すると、内蔵バッテリーへの充電を停止し、優先的に外部電源の電力を使用して稼働します。 なので外部電源の電力が弱い場合など、もしくは5.3Kや9:3解像度といった高負荷な設定で撮影を行った場合、外部電源に接続しながらの撮影であっても、内蔵バッテリーの残量がジリジリと減っていく事があります。 上記の事から、Voltaを使用すると高熱で落ちるまでの時間が延命される(ような気がする)という昔の感想は、あながち間違ってはいないと思うのですよね。
熱源が外部電源に分散されるので。
本当に充電してないのか検証
GoProのステータスをリアルタイム監視するアプリを自作して 下の辺りのステータスを確認してみました。
https://gopro.github.io/OpenGoPro/ble_2_0#status-ids
- 1:Internal battery present
- 2:Internal battery level
- 3:External battery present
- 4:External battery level
外部給電中、録画中の各種ステータス。
外部給電中、録画停止中の各種ステータス。
「2:Internal battery level」には仕様書には記載のない「4」というステータスがあって、このステータスの時は内蔵バッテリーへの充電中を示すようです。
充電ケーブルを挿している状態で録画スタート、録画ストップを行うと、このステータスが「4:充電中」〜「0〜3それ以外」というステータスに変遷します。
まあ、こんな調査をしなくても電源供給中の録画中のGoProのバッテリーアイコンは充電中を示していないので「見たらわかるだろ」っていう感じなのですが、内部のステータスコードと一致しているのでダブルチェック完了というかたぶん間違いないだろうと。おそらく。
3、4の外部電源に関するステータスが変化なしなのが予想外だったのですが、Voltaとかだと有効になるのかな?もしくは将来的に予約された項目かしら?
まとめ
一般的に「スマホなどは充電しながら使わないほうがよい」という不文律があるのでGoProも同様のイメージを持たれている方は多いかと思いますが、 GoProの場合は外部からの電源供給で動作させるのが高熱対策としては最も有効な手段であると言えそうです。
但し出力の弱いモバイルバッテリーなどを使用した場合、足りない電力を内蔵バッテリーのほうから補完する仕様のようなので、 純正品のVoltaや、できるだけ高出力で安定したモバイルバッテリーを使用するのが良いと思いました。
もともと高熱対策として内蔵バッテリーを抜いて外部電源で稼働させていた人は結構いるのでは?と思うのですが、上記の動きを見る限りはバッテリーを挿入した状態でもGoProはいい感じに電力を使ってくれてそうで スポーツ用途だとケーブルが不意に抜けるリスクが高まるので内蔵バッテリーを入れた状態で使えるのは安心ですね。