ネガティブな所からまず書いておきますが、前モデルと比較して大きくなったのが若干不満なのと、街歩き撮影している時に、フォーカスがレンズ周辺の手前の電柱やポールに持っていかれる事が多々あるんですよね。中央部の視界が広く開かれている状況であるにも関わらず。
というかパンフォーカス時に、微妙に合焦していないような気がする?
意図としては中央にフォーカスを合わせたいのに合わない事が多々あります。
2023/11/01にファームウェアアップデートがリリースされており「フォーカス」に関しての改善にも触れられていたので、また数日使い込んでみて改善がみらええるか確認しよう、という状況です。
センサーサイズが大きくなった事に対する贅沢な悩みですけどね。
以下はファームウェアアップデート後に撮った動画
にしても現状(初期ファームウェア?)のフォーカスのアルゴリズムは何か変な気がする。
あと急速充電をOffに出来ないのも使っていて気になるポイントですね。
いや、いいんですよ、急速充電。めちゃくちゃ速くて便利。
ただ急速充電は一般的にバッテリーに対する負荷が大きいので「いたわり充電」みたいなモードも設けてほしいなぁと。
1週間旅行などで使ってみた感触だと急速充電は目茶苦茶便利。だがこんな使い方を続けていると可也早い段階でバッテリーの劣化が進むことが予想されたので、後付けでメーカーの追加保証(2年)をケイヤクしました。まんまとDJIの策略にハマってしまった。
クリエーターコンボを選ばなかった理由
前機種ではクリエーターコンボを買ったのですが、私はオプション類は使わずに単体で撮影していました。
私はYouTuber じゃないのでピンマイクは使いませんし、DJI Pocket2は単体利用した時のコンパクトさが非常に気に入っておりまして、家族や友達と旅行に行った時にカメラが小さいと被写体がカメラを意識せずに自然と撮られてくれるんですよ。
なので前機種はクリエーターコンボを選んだことを後悔していました。
私はOsmo Pocket3 に対してもそういう使い方を求めていたのですが、ただでさえOsmo Pocket3は一回り大きくなっている事を懸念していまして、これにハンドルを装着すると「かなり存在感あるよなぁ」と予測できたので、今回は単品買いしたのでした。
Osmo Pocket3単体ならギリギリ許容範囲か。。。いやまだそんなに人物は撮ってないのでまだ判らんけどさ、という状況。
おおよそネガティブな事は買い尽くしたので以降は良い点を述べていきます。
HLG対応がありがたい
私はHDRで映像を視聴するのが大好きな人間で、カラーグレーディングはそれほど興味が無いんですよね。
そういう意味において現実に忠実な輝度と色味で撮れるHLGサポートは非常にありがたい。
有機ELディスプレイで撮って出しの映像を再生すれば、光源は眩しいほど明るく、暗い箇所はとことん暗い。
ただ高価なミラーレスカメラで出力されるようなHLG素材感とは異なり、晴天時の雲などは完全に白飛びしちゃってて、いくらでもトーンカーブを調整しても階調が戻ってきません。
この辺は小型カメラの限界として諦めるしかないですかねぇ。
露出を下げて執ると今度は暗所側のノイズが目立ちそうです
動画編集とか一切したくないて、なるべく目で見たイメージに近い形で録画データを残したい私みたいなズボラさんには非常にありがたい撮影モードなのでした。
ちょっとよく分かってないのが「D-LogM」なのですが、DJIが公開しているLUTがRec.709に変換するものしか存在せず、おそらくRec.2020に変換出来るような色域はデータとして持っていないのかな?と予想。
以下は「D-LogM」で撮影した動画。
ならば私はOsmo Pocket3での撮影はHLG一択でいいかな、と思っています。
私のレベルだと、輝度を含めてこれ以上調整したい途は思えない画質で記録されますので。
「D-LogM」はLogと名前が付いてますが、かなり鮮やかにコントラスト高めで撮れるので未編集でも見れる映像ですし、最終的な編集後の出力にRec.709を想定しているユーザーならば色々使える録画モードなのかな?と思いました。
誤操作防止を意識したボタン配置が好印象
前機種は電源ボタンがサイドに配置されていて、ジョイスティック、モード切り替えボタン、ジンバルモード切り替えボタンがディスプレイの下部に配置されており、ボタンが最大4系統ありました。
この配置の使いにくかった点が電源ボタンの配置でした。何故にしっかりホールドしたい時や、ケースに収納する時に自然と指で触れてしまう場所に電源ボタンをはいちするんだ、アホか?と誤操作するたびに毒づいておりました。
Osmo Pocket3ではサイドの電源ボタンが廃止され、電源ボタンはシャッターボタンと共用になりました。
入力ボタンはディスプレイ下のジョイスティックと録画ボタンのたった2系統になりましたが、これはよい割り切り設計だと感じますね。
電源ボタンの誤爆はもちろん防げますし、ディスプレイが大型化したことでタッチ操作がしやすくなり、ボタンが減ったことによる不便さを感じさせません。
背面液晶がめちゃくちゃ明るくて綺麗
DJIのスペック表を見ると最大700nitsとのこと。実際目で見てもめちゃくちゃ綺麗です。
これ、ピーカンとか明るすぎるシーンで見やすい液晶ってわけではないのですが、適度な明るさの環境だと、撮影中の映像がハイダイナミックレンジにめちゃくちゃ綺麗に確認できるんですよね。
D-LogMだと若干浅い色味で表示されますが。
これってデジタルカメラ全般に言える事なのですが、撮影中にディスプレイで綺麗な映像を確認できるか否かは撮影の楽しさに直結してくるので、非常にありがたいアップデートだと思いました。
低照度モードって意味あるのかな?
センサーサイズが大きくなった事で、暗所性能は間違いなく向上しました。
いやー、このサイズのカメラでこの暗所性能は素晴らしすぎです。
Osmo Pocket3では「低照度モード」が新たに追加されました。
しかしこのモードって内部的にISOとシャッタースピードの調整が暗所向け(シャッタースピードを遅くしてISOを低くする)の挙動になるだけで、別段暗所向けの処理は無いように思えるんですよね。
この低照度モードを使用する弊害は、デジタルズームが使えなくなるのと、D-LogM、HLGが選択不可になるという点ですね。。。
明るさに応じてシャッタースピードを適切に変更できるユーザーであれば、特に使用するモードではないのかな?と思いました。
まとめ
まだ利用一週間目で色々と使いきれていませんが、写真やタイムラプスも追々使っていきたいと思います。
動画用カメラで写真を撮るのか?というのもあるのですが、写真もめちゃくちゃ綺麗なんですよねぇ。
現時点においても向こう3年くらいはこのカメラで戦える確信の持てる神カメラ認定なのでした。
via PressSync