GoProはGoPro Hero7、GoPro Maxと利用してきて、今回GoPro Hero10の入手になりました。
Heroシリーズは7からのアップグレードなので機能面での進化は期待していたのですが、買う前のユーザーレビューなどの事前情報として「発熱によるシャットダウン問題」「長時間撮影が行えない」というレビューが散見していたので、その点は覚悟した上での購入だったのですよね。
実際私はGoPro Hero7をタイとかベトナム、沖縄、日本の酷暑の夏とかに使用して、この問題には散々悩まされたので、この問題は最新機種でも未解決なのか、、、という心積もりだったんですよね。
熱で落ちたら、冷えたバッテリーに交換して撮影続行ってことが当たり前の世界で「あの悪夢再びか」という覚悟。
しかし私は今まで5.7Kでの連続撮影をGoPro Maxで何度も行ってて一度も落ちたことってなかったので不思議だったのですよね。
確かに夏場に車載カメラとして電池が切れるまで連続稼働させると最終的にかなり熱くはなりますが、Hero8でマウント方式が変わって以降、GoProの熱問題はかなり解消したのだと思っていました。
やはり熱問題は杞憂だった
5.3K、60FPS、ビットレート高の設定で電池が切れるまで自転車に乗せて連続撮影してみました。
外気温は天気予報アプリを信じれば、15度~17度くらい。
電池が切れた直後に温度を測ってみたのですが、カメラに手を触れた時点で測る気が起きない程の低発熱。人肌より低い。。。
とはいえ折角なので測ってみましたが、約30度という所でした。
バッテリーも測ってみましたが、こちらも大して発熱しておらず、手間取っている間にどんどん温度が下がっていく。。。
この感じだと、サイクリング用途なら夏場でも熱によるシャットダウンは気を付けなくてもよいレベルだと思います。
GoPro Hero8以降のリプレースメントフィンガーが放熱に大きく寄与している
やはりHero7は専用ケースに入れた上でマウントに接続するという方式なので、風による空冷が期待できるシーンでもそれが阻害される、という問題があったのだと思います。
その点、リプレースメントフィンガー方式はボディー全面で空冷が効くのは大きい。
また、このリプレースメントフィンガーは、これ自体が熱伝導性が非常に高く、マウントや、サムスクリューに対して熱を逃がしているんですよね。
私はGoPro MaxはGoPro純正のShortyで使うことがあるのですが、撮影中に金属のサムスクリューを触るとほんのり暖かい。
さらに高熱になれば、おそらく芯の部分にまで熱が伝わるようになっているのですが、やはり純正品はちゃんと考えて作られてるんだなと感心しました。
サードパーティ製のマウント選びは放熱性も意識したほうがよいと思う
私はGoPro Maxを使用時にこの放熱の仕組みには気が付いていたので、サードパーティ製のマウントを使う場合は極力熱伝導性の高いものを選んでいました。
Peak DesignのPOVマウントは高いだけあって素晴らしいですね、、、サムスクリューの材質が全て金属で高級感があり、熱伝導性も素晴らしい。
ただPeak Designは高くて何個も買えないので、予備用にHSUのを何個か買っています。
HSUのサムスクリューは長さと質量が適度で、ヒートシンクとしては最強かも。(上記は私の自転車に取り付けているHSUのGoProマウント。ブラケットもアルミなので放熱製抜群です。)
まとめ
GoProってHero7の登場以降、観光地でよく見かけるようになりました。
しかしGoProってHero7の頃はコンシューマ向けとしてはかなり難しいカメラだよな、とは思ってたんですよね。
インフルエンサーの影響で機械に詳しくない人まで広くこのカメラを使うようにはなったけど、連続稼働させるとかなり動作不安定になって戸惑うという。(私もその中の一人でしたが)
私はGoPro Hero7以外はGoPro MaxとHero10しか使った事がないですけど、この2機種に関しては熱耐性が低い、とは全く思えないのです。
発熱のケアをしなければならないのは、ミラーレスなどを動画撮影に使用した場合も同じで、現行の機種はそれらと大差ないレベルだろって思いました。
流石に夏場に微風、日光に晒し続けた状態で使うのは厳しいだろ、というのと、スキューバダイビングで防水ハウジングを使用した場合はヤバそう、って事が気になるくらいですかね。前者は撮影者の身体の方が心配ですが。