初代Instinctにもかなり心惹かれたのですが、液晶の解像度がかなり低くて文字にドットが目立ったので見送ってたのでよね。
Instinct2は少し解像度が上がったとの事で入手してみました。
なんとなくゴツいイメージだったので手首が細い私だと、大きい方のサイズだと違和感あるかな?と思ったのですが、そんな事は全然なかったですね。
そして軽い。めちゃくちゃ軽い。
GPSデータロガー用途
私は自分が撮影した写真にジオタグ(位置情報)を付け込むという事は、かなり以前からやっていたのですが 「スマホの無い時代にどうしてたの?」と問われると、 GPSデータロガーを使って撮影中のログを採って、後から撮影時刻で照合して位置情報を設定していたんですよね。
昔は専用のGPSデータロガーでも連続稼動時間は10時間~、といった所で一日中使うと翌日の為にバッテリーのケアは必須でした。
そもそも常に一つ余計な荷物を持ち歩く、というのはそこそこストレスで。
最近ではGaminのスマートウォッチにGPS機能が付いていて、それをGPSデータロガー的な使い方をしていたのですが、 Instinct2はGPSの連続稼動時間が30時間(ソーラー18時間)なので、数泊するような旅行でもかなり安心して使えるようになりました。
スマートウォッチモードの連続稼働時間が長い(条件付きで無制限)というがとても重要なポイントだと思っています。
VENU2の場合スマートウォッチモードで約11日、GPSモードで約22時間なのですが、例えばこれを5泊前後の旅行で充電無しで使うとすると、 スマートウォッチモードだけで半分くらいバッテリー消費するんですよ。
となるとGPSモードで使用できる残り電力は単純計算で半分の約11時間になります。
5泊前後の旅行でアクティビティーの記録が11時間だとかなり短いなあとなって、旅行中に最低でも1回以上の充電が必要になるんですよね。
その点Instinct2の場合、スマートウォッチモードの電力消費は無視できるレベル、というよりも一日中屋外で過ごすような旅行中のシーンならば、 むしろバッテリー残量が回復する程です。
長期の旅行でも公称値の30時間(+α)は確実に使える安心感。
これだけ電池持ちが良ければ、UltraTracモード(節電モード)も使う必要はないですね。
旅行中に一回以上の充電が必要か否か?は スマートウォッチを時計を時計として使えるか否かの分水嶺だと個人的には思っており、Inst inct2は、なんとかそれを超えてくれたスマートウォッチだと感じております。 まあ旅行に充電ケーブルくらいは保険で持って行きますが。軽いので。
お飾りではないソーラー充電機能
ベランダでソーラー充電の実験を行ってみましたが、雲に遮られなければ1時間で約3%回復します。
4月の午前7時くらいの柔らかい日差しでも最大照度で充電可能なようです。 仮に7時から17時頃まで充電し続ければ、状況よければ30%くらい充電できる感じでしょうか。
実用上、普通は腕に装着すると思います。この使い方の場合は太陽光を正面から受けれる時間が少なくなるので 青天の屋外使用時でも充電効率は最大の半分以下に落ちていると思います。晴れた日の屋外で観光中の充電グラフはこんな感じになります。
下の写真のように自転車のハンドルにマウントするような使い方だと効果覿面。 自分の身体で大陽光が遮られるとかなり減衰しますが、それ以外だとよっぽど曇っていない限りはフルで充電され続けます。
サイコンとしての機能性としてはEdgeシリーズと比較すると限定的ですが素人が使うなら十分ですし、 機能が限定的であるが故に電池持ちが異次元な上にソーラー充電で更にブーストがかかり、ある意味サイコンを超えてる面すらあります。
コース表示できる。だと?
コース表示が可能な機種って限られているんですが、 Inst inct2みたいな低解像度の白黒液晶画面の機種でそれができるとは思っていませんでした。
うれしい誤算。
サイクリング等の公道コースの作成であればGarmin Connectで簡単にコース作成できる(スマホ単体で作成可能し、 非常に使い勝手が良いです。
液晶の性能的に地図をオーバーレイなんてことは当然できず、ルートが線で描画されるだけですが、 必要最低限の情報のみが表示されているのが意外とよい。走る事に集中できます。
登山ではまだ使った事は無いのですが、Garmin Connectでざくっとコースを作成してみた感じ、 細かい登山道まではサポートしていないようで、ヤマレコでデータ作成してインポートするのが良さげです。
バーチャルランに対応している。だと?
なんとアクティビティーからVirtual Runを選択するとZwiftと連動できます。 これはお手軽。
お手軽に勝る物無し。
旅行元とか出張先でのジムでの有酸素運動の記録は、自宅みたいにバイクにケイデンスセンサーを取り付けれるわけでもないので味気ない物になりがちなんですよね。
スマホとInst inct2、そしてトレッドミルがあればZwiftはプレイできるので非常にお手軽にマルチプレーヤー環境な運動を楽しめます。
注意点としては、やはり片腕に取り付けるセンサーであるが故に、歩行、走行動作の認識性は低めという事ですね。 文字盤を現き込んだり、装着している手で頭をかいたりするとアバターの歩みが遅くなります
まとめ
かなり偏ったレビューになってしまいましたが、 3万円以内くらいの価格帯の他の機種にありがちな大人の事情的な機能の削られ方は少ないように感じます。
流石にForeathleteと比べるとランニング機能は削られていると思いますが。
センサー類(スピードケイデンスセンサー、バンド式心拍センサー等)も色々繋いでみましたが、 今のところ手持ちのセンサーが繋がらない、という事もないですし。
その他Garminでソーラー充電可能なモデルと言えばフラグシップのfēnix 6 Pro Dual Powerになると思うのですが、 fenixはリッチな機能性故に消費電力が大きいモデルだと思うんですよね。
それをソーラー充電で賄うのは無理がある(あくまでも補助)というのはカタログスペックにも顕れており。
Instinct2の場合ディスプレイがチープで機能がFenixのように高機能化しすぎていないので省電力稼働を実現しており ソーラー充電が現実的なレベルなのだと思います。
バッテリー持ちの良さは絶対的正義、という価値観の人間にとってInstinct2はベストマッチなモデルだと感じました。
via PressSync