Osmo Mobile 3は1,2,3と出てますけど3に関しては系譜を無視したカジュアル設計になっています。
持ち運びやすい、組み立てやすい反面チルト幅が異様に狭い「3軸ジンバル の内1軸を犠牲にする」という正気か?とも思える大胆な設計。
「グリップを水平に持って正面を撮ることが出来ない」っていうジンバル としてはかなり残念な制限がかかるのですが、それを差し引いてもポータビリティーのよさ、組み立ての容易さと言った長所がそれを上回ります。
以下はOsmo Mobile 3とZenfone6で雑に撮った作例。
折りたたみ時の傾向性が抜群に良い
このジンバル 「折りたたみ時にコンパクトになる」という事は散々語られていると思うのですが、「折りたたみ時の状態がある程度ロックされる」という点は実際に使ってみて非常に便利だと感じた点でした。
爪と溝があってここに嵌めるように折り畳めば、水平方向のジンバルの回転は完全にとまります。
一般的なジンバル は持ち運び時に可動部位をガタガタと遊ばせない為に専用のケースが必須なのです。折りたためないものは、かなり体積の大きなケースが必要になります。
これもあってOsmo Mobile 3は鞄の小ポケットとかにも裸で安心して放り込めるんですよね。
ちょっと危険ですけどパンツのポケットにグリップ部を突っ込んで持ち歩いたりも出来ます。
「一時的にデジカメに切り替えて撮影したい(でもすぐ動画撮影に戻りたい)」とか一時的に手を空けたい時に非常に便利でした。
組み立て、折りたたみが非常に楽
これは先日も書いたのですが旅行で丸一日通して実用してみてやはり便利だと再認識。
組み立てという言葉は大袈裟なほど簡単で、ジンバルのクリップ部のおおよそ中央にスマホを挟んで折りたたみ箇所を1箇所開いて電源を入れるだけ。
ジンバル使う以上「組み立て→折りたたみ」という行為は撮影場所が変わる都度何度も行うものなので、この一連の操作が簡便である事は、丸一日観光とかだとトータルでの労力がめちゃくちゃ削減されている感があります。
Zenfone6との組み合わせ時に便利に利用する為の設定
スマホ向けジンバル 全般的に言える事ですが、装着時にスマホのハードウェアボタンを塞ぐことが多いんですよね。
Zenfone6の場合は電源ボタンを塞ぐ格好になっていまして。
Zenfone6には画面が消えている状態でもジェスチャー操作で画面のOn/Offが出来るオプションがあるのでそれを有効にしました。
画面Off時にC(S)と書けばカメラが起動するジェスチャーもめちゃくちゃ便利ですね。
「OK Google 広角カメラで自撮り撮影」とか音声操作もめちゃくちゃ便利なのですけど、人目のある場所では恥ずかしいw
あとこれはZenfone6に限った話ではないのですが、組み立てが楽とは言えスマホ取り付け時におおよそ重心を中心に合わせる必要があります。(正確に合わせた方が電池の持ちがいいと思われる)
これの微調整が毎回面倒だったので、ジンバル使用時に装着する専用の格安TPUケースを別途用意してマジックで固定位置に印をつけました。
まとめ
Androidスマートフォン向けのアプリの出来が良くなくて、これを使わない前提だとトリガーボタンをはじめとする便利なハードウェアボタンが使えないとか色々考慮しなければならない点があります。
しかし逆にスマホ向け簡易ジンバル として割り切って使えばややこしい事を一切考えなくて使える「道具」になりえるのでOsmo Mobile 3はこういう使い方を推奨したいかな、個人的には。
バッテリー駆動時間も16時間との事でまだ使い切れた事がないのですが、2泊3日の旅行であれば最終日にバッテリーインジケーターのLEDが一つ消えている状態でした。
これに近い立ち位置のカメラが個人的にはGoProとKarma Gripの組み合わせなのですが重すぎデカすぎ電池がややもたない(再充電にかなりの電力が必要)、というのが今となっては気になっちゃいますね。撮れる映像は綺麗なんですけど。
Osmo Mobile 3はバッテリーマネージメントが楽でほぼメンテナンスフリー、旅行の相棒としては久々のヒット商品でした。
via PressSync