Captain's Log, Supplemental

GoProとANKER Powercore 10000 PDが意外とポンコツな組み合わせでした

何かとお高いGoPro純正のオプションですが電源周りも例にたがわずなんですよね。

とは言えGoProとその関連機器の充電方式は独自規格じゃなくてUSB Power Delivery(以下PD)に準拠しているので純正の充電器を使わなくても急速充電は可能なのです。

しかしPDは最大100Wもの電力を供給できる規格なのでGoProのようなウェアラブルデバイスを充電する用途としてデザインされている製品は少ないんですよ。

という状況を作り出して顧客に純正品を買わせるのがGoProの狙いだと思うのですが、最近ではPDはNintendo Switchも採用していたりとわりと身近な存在になってきました。

スマホだとiPhoneやBlackBerryなどがPD充電に対応しているようです。

という流れでANKERもNintendoライセンスのモバイルバッテリー(20100mAh、13400mAh)を発売しておりました。

最近では更に容量が小さくて容量縮小に見合った、サイズダウンを果たしたANKER Powercore 10000 PDが発売されたのでGoPro向けに入手してみたのでした。

ノートPC用途としては非力だがスマホ充電器としては十分なスペック

ノートPC向けとしては単純に容量が少ないというのもあるのですが、同社の20100mAhモデル(30W)と比べると最大出力がかなり控えめの18Wなんですよ。

下はMacBook Pro 13インチ(2018)を充電している写真。一応充電できるのですがMacbook Proの使用中に充電すると作業内容にもよりますがMacbookの電池残量が減っていきます。延命措置的には使えます。

以下はiPad Pro12.9インチを充電している写真。実測で17Wくらい出ておりタブレット用充電器としては実用レベルかな、と思います。

スマホの充電は30Wみたいな大電力を受け入れられないのでANKER Powercore 10000 PDのスペック(18W)で最大速度で充電出来るはずなんですよね。

ANKER Powercore 10000 PDはスマホ向けとしてターゲットを絞っているように思えます。

ANKER Powercore 10000 PDでGoPro関連機器を充電してみると

タイトルにポンコツと書いてはいるのですが、これはGoPro側にも問題あるかもしれません。

例えばPowercore 10000 PDに付属のUSB Type C to CケーブルでGoProのバッテリーチャージャーに給電してみると電流が全然上がらないんですよね。(以下はその写真)

対して同社の高品質をうたうケーブル使用時。期待通りの数値(約13W)が出ています。

下の写真はKarma Gripを充電してるの図。これに関してはどのケーブルを使用しても似たような出力になるのですが約8Wと微妙な数値ですね。

ちなみにPowercore 20100 Nintendo Switch Editionだと12Wくらいで充電できます。

Karma Grip自体が充電に関してかなり癖のある機器である事は確かなのですが。

下はGoPro本体をPowercore 10000 PDで直接充電している写真。電流(アンペア)が1Aから上がらず、なんか変だのぉ。

まとめ

GoPro関連製品に対する充電に関しては期待した数値は出ないですが、従来のUSB TypeAモバイルバッテリーと比べると本体に対する直接充電以外は倍くらいの電力で充電出来ているので個人的にはよしとしました。

ケーブルの相性が出るので高品質ケーブルを使う必要があるのですが、高品質ケーブルって大抵太くて持ち運び辛いんですよね…

もともとANKERが想定しているようなApple製品(Macbook)への充電は付属のケーブルでカタログ値通りの電力で充電できますしiPad Proへの充電も申し分ないですのでPowercore 10000 PDという製品自体はポンコツじゃないとは思うんですが、上位機種?のPowercore 20100 Nintendo Switch Editionと比べるとGoProとの相性は非常に悪い、という結論です。

まあPowercore 10000 PDは小さくて持ち運びやすいのは確かなので多少の事は目を瞑るかな。

via PressSync

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