Captain's Log, Supplemental

Mavic Airの操作に慣れてきたから言えるMavic Airのウィークポイント

Mavic Airの操作に慣れてきたからというか空撮に慣れてきたからというべきなのかもですが。

ポータビリティーに優れていながら胸のすくような飛行性能(スポーツモード時)、更に前後の衝突センサーなどを備えているMavic Airはここ数年の中で屈指の名機といっても差し支えないと思います。

誰でも(初心者でも)簡単に飛ばせて4K撮影も行えるので、入門機としては最高、むしろ少々オーバースペックでは?とすら思えます。

しかし逆に空撮用機体として評価した場合「入門機どまりかな?」とも思えるのです。

プロポの操作性が硬い

レバーを着脱して収納可能なMavic Airのプロポはポータビリティーの向上に一役買っているのですがPhantomと比べるとかなり硬いんですよね。

斜め方向が入れ辛い。

DJI GO4アプリで感度調整をすればってのもあるのですが、DJIにメンテに出した後とかに別の機体とみなされて設定が初期化されたりとか、これの設定ってめんどくさくって…

広大なエリアを空撮する場合はPモードでは遅すぎるのでスポーツモードで飛ばす必要が出てくるのですが、スポーツモード時の感度設定は一つしか持てず、これをマイルド設定にしちゃうと危険かな、って。

手動でATTIモードに切り替えれない

Mavic Airは手動でATTIモードに切り替えれません。

スポーツモードでも常にGPSが働いておりレバーをニュートラルに戻すと制動がかかります。これは滑らかに繋がる動画を撮りたい時に非常にマイナスでして、、、

慣性で機体流す、という事が出来ませんので、こういう飛ばし方をしたい場合、逆に操作難度が上がります。

先述したようにMavic Airはプロポのレバーが硬いので指が疲れて一瞬ニュートラルに戻したい、って事があるんですが、その瞬間に急減速が掛かって動画が破綻しちゃうんですよね。

Mavic AirはPモードに対してシネマティックモードという別の操作設定があるのですが、スポーツモードにもシネマティックモードが欲しい所です。

ジンバルカメラの可動域が狭い

Mavic Airの外観をパッと見ただけでも判るのですがカメラが本体に埋没してるんですよね。初心者にとっては直接ジンバルカメラを手で触って負荷を掛けて壊してしまう、というリスクを軽減してくれるので、フライト時以外は非常に取り回しが良いのですが。

Pモードで飛ばしている内は殆ど気が付かないのですが、スポーツモードで飛ばす場合、機体の傾きが鋭角になるのでジンバルカメラの可動域を超えた瞬間、映像がそれにつられるんですよ。

下の動画だと23秒辺りにカメラが下にブレています。この地点で加速したのだな、という演出として受け取れない事もないのですが。


あとどうしようもないのがノーズインサークルとか横移動撮影が非常に弱い。上の動画だと54秒目辺り、下の動画だと1分59秒目辺り。下の動画は向かい風を抜けた瞬間、機体の傾きが水平方向に近づいてガクッとなってます。

低速のPモードで飛ばしていたとしても進行方向から強めの向かい風があるとカメラが斜めになります。

これも空撮映像として臨場感ある映像として受け取れない事もないですが、ドローンを飛ばした事のある人にしか伝わらない演出かな^^;

機体が軽い分、風に抵抗するには大きく機体を傾ける必要があるのですが、こういう理由も合わさって、カメラがブレる要因になっています。

まとめ

「Mavic Airはスポーツモード時の、ブレない動画撮影を想定していない」これは断言できます。

Mavic Airは「機体が小さく軽いので風に弱い」というのが一般的なプロの方の評価だと思いますが、これは動画撮影を念頭に入れた場合のことを主に指しているのだと思います。

しかしMavic Airの飛行性能自体は「こんな強風でも安定して飛ぶの?」というくらいの性能ですので、注意報以上の天候でない限り「小型機だから風が吹いている日は飛ばすのは危険」という事は殆ど気にしなくていいとは思います。

先ずはフライト自体を練習する必要がある入門機としてMavic Airは最高の機体だと思います。

全てのドローンパイロットが最高速度でビュンビュン飛ばすようになるのか?と言われるとそうじゃないと思いますので、普通はMavic Airで満足出来るんだろうな、とは思います。

カメラワークの限界はビデオ編集の動画早回しとかでカバー出来る点もありますし。

これだけコンパクトに纏まっている機体ですので荷物の制限があるような環境でプロが利用する、って用途にも十分耐えうると思われ、唯一無二の尖った個性を持った機体であることは間違いないです。


via PressSync

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