Captain's Log, Supplemental

色々Bluetoothヘッドセットを買って試してみたんだが

Bluetoothヘッドセットと言えば大抵は片耳モノラルなので音質の事について語るのは無粋というもですが、よっぽど安物でない限りひどい音質のものにはあたりません。

音質そこそこの片耳イヤホンとしてこのジャンルの製品を選ぶ場合、何を選らんでも大当たりも大外れもしないという感想です。

強いて挙げればイヤホン部の開口が大きい物は音が豊かな傾向ですが…身もふたもないですが高価な物ほど音質は良い傾向です。

やはりヘッドセットは「いかに快適に通話ができるか」という事が一番重要だと思われます。

先述しましたが、音を聞くだけならどんなBluetoothヘッドセットでもそこそこ快適にこなせますので、選ぶ上で最も重要なポイントは「こちらの声を如何に相手にクリアに届ける事ができるか」という点になります。

集音性能が良好であれば「Ok Google」「Hey Siri」と言ったヴォイスコマンドの認識精度も上がります(小声でも認識する)ので良い事づくめですね。

マイクの感度とか形状とかノイズキャンセル機能とか

そもそもマイクの感度がよくないと大きな声で話さないとこちらの声を相手に伝える事ができません。
マイクの感度が高すぎると必要の無い環境音まで拾ってしまうため、このへんのチューニングはメーカーごとにノウハウがあると思います。

感度を上げる事は簡単ですので粗悪品は安直に高感度マイクを搭載しているという印象です。

マイクが口元に近いところまで伸びるタイプのヘッドセットは小声で話してもマイクが近いので集音しやすいというメリットがありますがデザイン的に拒否反応を示す人も多いと思われます。

というわけで可能な限り小型デザインでマイクが耳元近くにあるようなヘッドセットだけれどもノイズキャンセル機能を駆使してできるだけ利用者の声だけを抽出しよう、というのがこのジャンルの製品のトレンドです。

個人的にはJawboneのノイズキャンセルが一番好き

Jawboneはマイク以外にも骨伝導センサーを搭載しており、マイクからの入力を利用者の音声のみ非常に強力に抽出します。
どんな轟音環境でも自分の声を相手に伝える事が可能なのは素晴らしいの一言。

問題点は、かなり高い部類のBluetoothヘッドセットだという事と、一社しかこの手の製品を販売していないのでデザインが少なく気に入ったデザインがあるか?装着感が合わなければどうしようもない、バッテリーの持ちの良いモデルが無い…という、他のメーカーも骨伝導NCでヘッドセットをを作ってよ、って思っちゃいますね。

それほど優れた仕組みです。特許使用料が高いんですかね?

複数マイク装備のノイズキャンセル

これが現在主流だと思われるタイプです。近い場所の音はヘッドセットの複数マイクにそれぞれ異なった強度で入力されますが、遠くの音(環境音)は複数マイクに均等に入力されるという特性を生かしてデジタル的に環境音をカットしています。という理屈ですので近くの音は自分の声以外も結構拾いますので、屋外利用時の風切り音などには少し弱い感想です。

複数マイクは出来るだけ離れた位置にそれぞれ配置した方がNC効果を得やすいので、マイクが口元近くまで伸びる、少し大きめのデザインの製品が多いですね。

どれだけマイク性能を犠牲にせずに小型化を成し遂げるかがメーカーの腕の見せ所ですが、やはり大きい方がマイク性能は良い傾向だと思いますねー。

ノイズキャンセル無しの小型ヘッドセット

このタイプは通話用というよりは小型イヤホンとして利用するユーザーが多いようです。
安価で取り回しが容易ですので、日常生活で気軽に扱えるのがメリットです。

しかしマイク性能では劣りますので屋内や車内での通話は問題なくても、屋外ではかなり厳しい感じですね。

ノイズの多い場所ではハキハキ話さないと相手に声が届きません。

とは言え機能を削っているからこそ超小型を実現できている製品もあり、通話がメインじゃなくて通勤通学などでちょっとした動画や音楽を楽しみたい、という事がメインの用途であれば、高価で大きな製品よりもこちらを選ぶ価値は十分にあります。

ノイズキャンセル無し、マイク感度が異様に高いヘッドセット

マイク感度が高いと自分が発した声を確実に拾ってくれます。わずかな息遣いすら。しかしそれ以外の環境音も拾ってくれます。
場合によっては自分の声よりのTVの声の方が明瞭に拾われてるのでは?と思う事も。

2、3メートル離れたヒソヒソ声ですら拾います。

このタイプのヘッドセットは、こちらが盛大に拾った音(子供が唐突に発する大きな声など)を通話相手が跳ね返して、さらに跳ね返った音をマイクが拾ってと言ったハウリング現象を引き起こします。

お前は自分がイヤホンから発した音をもマイクで拾うのか…

このタイプは使い所になやみますねー、というか使えませんね。
自分では使い道を見つけられないので、TVをあまり見ない一人暮らしの義母に言え用ヘッドセットとしてプレゼントしようかしらと思っています。

まとめ

やはり音声通話を重視する場合は、骨伝導、マルチマイクによるノイズキャンセル機能を搭載している機種を選ぶべきでしょうねー。この手のタイプは高いですが、最初からそこそこの値段の製品を選んでおかないと…私のようにおかしなヘッドセット遍歴を持つことになります。

via PressSync

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