Captain's Log, Supplemental

GoProを汎用的に使いたい場合はQRControlが必須かも?という話

GoProって小型軽量なのに動画画質がかなり綺麗という旅カメラにもってこいと思われがち?なアクションカムだと思うんですよね。

しかし「暗所に弱い」というセンサーサイズの小さなカメラの宿命があるので、夜間の活動時間の長い旅行での利用だと「全シーンの半分くらいにしかまともに対応できない」というのがGoProに対する個人的感想なのですよね。

とはいえ旅程にウォータースポーツの予定がある場合にGoProはマストアイテムとして持って行かざるを得ないし、それなら何とか頑張ってGoProだけを持っていって全てのシーンをGoProで撮れれば「荷物が減って素敵やん?」というスケベ心も芽生えてくるわけです。

実際、登山とかロングライド用途になってくると自分が持ち歩ける体力との相談になってくるわけでカメラはGoPro(とスマホ)だけで旅に出かける、という事はあり得るんですよね。

というわけで私なりにGoProを汎用的に使う場合の運用方法を色々と模索して固めてきてたのですが、それのご紹介記事になります。

標準のプリセットでは力不足

プリセット毎に撮影設定を保存できるプリセットはGoProユーザーの知識としては基本中の基本だと思います。

しかしGoProのプリセットが保存してくれるのはあくまでも「画質設定」なのですよね。
カメラのシステム設定的な箇所は覚えてくれないんですよ。たとえばGPSの有効無効とか液晶のスクリーンセーバーの時間、Beep音量、音声コマンドの有効無効、などなど。

例えばリュックのショルダーベルトにマウントするようなPOV長尺撮影の場合、背面液晶は使わないので最も短い時間で液晶がOffになってくれるのがエコですし、Beep音(警告音)は鳴ってほしいけど、できるだけ慎ましやかに鳴ってほしい。
最大音量だと周囲の人がびっくりするので、音量は落としておきたい。しかし高熱で落ちたタイミングはBeep音で把握したい。

Voltaで撮る場合はPOV撮影とは違い、ちゃんとフレーミングを意識する本気撮影なので背面液晶は自動的に消えて欲しくない。対して常時背面液晶でGoProの状態を確認できるのでBeep音は不要。

旅行中だと私はレストランとかでGoProをテーブルに置いて定点カメラとして自撮り録画する事があるのですが、室内だとGPSはオフに設定するのがエコですし、室内撮影は総じて光量が足りない事が殆どで最大ISOの微調整が必須になってきます。なので全面液晶に撮像を表示するモードで明るさを微調整したい。でも1分くらいで自動的にOffになってほしい。

自転車の車載動画の場合は、液晶は自動的にOffになってほしい、GPSはOn、Beep音は最大で走行中でもカメラの異常を確実に検知したい。

などなど。私個人に使い方でもこれだけのシステム設定を変更する必要が出てきます。。。これがプリセットではどうにもならんのです。なので後述するQRコマンドの活用になります。

GoPro LabsのQR Controlなら粗全ての設定をコマンド化できる

この機能はGoPro自身が実験的にリリースしている機能になります。あくまでも「実験」なので不具合がずっと残ってたりするのでご利用は個人の責任にて。。。

QR Controlを利用するには利用する機種に応じたファームウェアをインストールする必要があります。標準ファームウェアには存在しない機能(QR Controlで呼び出し可能になる)も追加されます。

QR Controlで利用可能なQRコードは以下のアプリ、またはWebサイトで生成可能です。


‎This is an unofficial app compatible with GoPro™ Labs enabled cameras. With the launch of GoPro Labs, users can control their GoPro cameras via custom QR Codes. This utility makes that easier on a mobile device, particularly for those without reliable internet connections. QR Codes generated support…
‎QRControl - App Store

この記事の「カメラのシステム設定も含めてプリセット保存したい」という用途であれば以下のサードパーティーアプリの方が使いやすいです。

‎This app allows you to remotely control your GoPro with Bluetooth LE.The connection is very fast as it connects to Wi-Fi only when it is needed.You can save your camera settings in the app and restore them at any time.This app is developed based on the official public API.https://gopro.github.i…
‎RSR BLE Remote for GoPro - App Store

このアプリはアプリ内課金で保存したプリセットを呼び出してGoProに適用する機能を解放する事が可能です。
プリセットの保存自体は無料で利用可能で保存したプリセットのQRコード化も無料です。

作成したQRコードの管理方法

この辺は私も未だに方式を確立しきれていないというか悩みどころなのですが。

例えばスマホだけで運用するならばAndroidであればフォルダ分けしておいておいて都度呼び出す、みたいなのが楽でしょうか?もしくはホーム画面の壁紙に設定しておくとか?
iOSは最近全然使ってないので分からん。。。何かいい方法があればコメント欄とかTwitter教えてください。

私は今のところ紙に印刷して利用しています。

紙とは言っても、ラミネート加工もしくはラベルシールに印刷する、という感じですがね。

ラミネート加工の利点としては印刷物の耐久性が飛躍的向上する点と防水性が非常に使いやすい。ウォータースポーツ用途で使いやすい。

ラベルシールは低価格で量産可能で、どこにでも気軽に貼っておけます。綺麗に剥がせるシールなので汚れてきたら新しいのに張り替えるだけ。自転車のフレームに自転車用設定のQRコードシールを貼っておくと便利かな。

私はエーワンというメーカーのラベルシールを使っているのですが、このメーカーはラベル印刷用のソフトを無料で公開しており、これが非常に使いやすい。

ラベル屋さん™ラベル&カード作成ソフトのWebサイトです。ラベルやカードなどをかんたんにデザインして、お持ちのプリンターでいつでも1シートからプリントいただけます。名刺や宛名ラベル、お名前シールなどの豊富なデザインテンプレートもご用意。すべて無料でご利用いいただけます。
ラベル屋さん|無料で使えるラベル・カード印刷ソフト。豊富なデザインテンプレー... - ラベル屋さん.com

インストール不要のWeb版が一番使いやすいですが安定性を考えるとWindowsかMacにインストールして使うのがいいかな。

このソフトは専用用紙を使わなくても普通用紙にいい感じに印刷する様にレイアウトすることも可能なのでラミネート化するQRコードを印刷する用途でも利用可能です。便利。いつまでも無料でいてください。

参考までに私がラベル屋さんで作成したファイルを以下に共有しておきます。
https://drive.google.com/file/d/1DFLLQfRjdCrhozg8SHi_7GLMCb7mMFA9/view?usp=drivesdk

まとめ

「GoProは暗所に弱い」という問題はどうにもならんのですが、手ブレ補正を切ってシャッタースピードを1/24まで落としてIOS感度を可能な限り小さく設定し何かに固定すればかなり暗くてもまあまあ綺麗に動画が撮れます。

夜の散歩撮影とかは無理ですが、ここまで求めるとなると、トータル荷物とのトレードオフになってくるかと。(荷物を増やすしかない)

持てる荷物の量に制限がある場合は、カメラの性能や使い勝手の悪さで諦めずに、持てる手駒で最大限の撮れ高を得たいものです。

via PressSync

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